全身脱毛1回にかかる時間は？サロンの回転率を上げる方法

全身脱毛は時間がかかる！

全身脱毛をするにはそれなりの時間を要します。
脱毛サロンによって全身脱毛の対象となる部位に多少差があったりしますが、基本的に最も時間がかかる脱毛メニューと言っていいでしょう。

そして、脱毛サロンの回転率を上げ、多くの利益を生み出すためには、施術時間を短縮することが大切です。
そこで今回の記事では、その目安として全身脱毛はおおよそどれくらいの時間を要するのか、またどうすれば施術時間を短縮できるのかということを解説していきます。

部位別・脱毛にかかる時間は？

早速、全身脱毛にかかる時間を解説していきますが、よりわかりやすくするために、各部位が要する時間を解説していきます。

脱毛部位	医療脱毛クリニック	脱毛サロン
顔・首	30～50分	20～40分
VIO	30～50分	20～40分
ワキ	10～20分	10分
腕	30～40分	20～30分
足	40～60分	30～50分
背中	30～50分	20～40分

 

顔・首の脱毛は、医療脱毛クリニックなら30〜50分、脱毛サロンなら20〜40分ほどかかります。

顔・首

眉間・鼻周り・口周りなど、細かい部分が多く、面積は狭いわりに施術時間はそれなりにかかります。
また、顔や首は肌が薄く、神経が敏感な部位であるため、頻繁に冷却しつつ、慎重に施術していかなければなりません。

VIO

VIOの脱毛は、医療脱毛クリニックなら30〜50分、脱毛サロンなら20〜40分ほどかかります。
顔や首と同様、面積は狭いですが、手間がかかるため施術時間は長引く傾向にあります。

ちなみに、VIOは自分で確認することが難しく、毛の剃り残しも起こりやすい部位です。
いくらお客さまが気を付けて自己処理してきていたとしても、剃り残しがあって、それを処理するために余計な時間がかかることもあります。

ワキ

ワキの脱毛は、医療脱毛クリニックなら10〜20分、脱毛サロンなら10分ほどかかります。
ワキは多くの神経が集まっている箇所であり、痛みを感じやすいですが、面積も狭く、照射しやすい形状であるため、施術時間は短くて済みます。

腕

腕の脱毛は、医療脱毛クリニックなら30～40分、脱毛サロンなら20〜30分かかります。
照射面積はそれなりに広いですが、凹凸が少なく、曲線もなだらかであるため、比較的スムーズに脱毛できます。

脚

脚の脱毛は、医療脱毛クリニックなら40〜60分、脱毛サロンなら30〜50分ほどかかります。
その範囲の広さから、全身の中で最も時間がかかる部位になります。

背中

背中の脱毛は、医療脱毛クリニックなら30〜50分、脱毛サロンなら20〜40分ほどかかります。
照射面がほぼ平坦であるため、照射面積の割には時間がかからない部位です。
ただし、VIOと同じく体毛の剃り忘れが多い部位になるので、サロンスタッフに剃ってもらう場合はその分の時間もかかります。

全身脱毛にかかる時間

各部位の脱毛にかかる時間を合計すると、全身脱毛を行うには、医療脱毛クリニックの場合は170～270分、脱毛サロンの場合は120〜210分かかるということがわかります。

たった1回だけにもかかわらず、速くても2時間、遅いと4時間半かかるということになりますが、こうやって改めて認識してみると、全身脱毛がどれだけ多くの労力を必要とするかがわかります。

もちろんこれはあくまで目安であり、身体が小さい女性や子どもであればここまで時間がかからないこともありますし、既に何度か脱毛していて、体毛が減ってきている場合も時間短縮できるかもしれません。

脱毛スピードを上げる方法

解説した通り、全身脱毛はたった1回だけで数時間を要します。
一人で運営しているような個人サロンでは、1日に何度も行えるようなものではないでしょう。
しかし、もし脱毛スピードを上げることができれば、その状況も劇的に変わるため、その方法を紹介します。

連射式脱毛機を使用する

脱毛スピードを劇的に上げる方法、それは連射式の脱毛機を導入することです。
「SHR脱毛」という、ここ数年で導入する脱毛サロンが急激に増加している最新の脱毛方法があるのですが、従来の脱毛機とは全く異なるスピードが特徴です。

およそ1～2秒間に1発しか照射できなかった従来の脱毛機に対して、SHR式の脱毛機は最大1秒間に10発。
連射性能は機種によって異なりますが、いずれにしろ圧倒的な照射スピードを誇ります。

スタッフの技術にもよりますが、実際に全身脱毛にかかる時間はおよそ30～60分。
従来の数倍のスピードで施術することが可能になりました。

拭き取り不要の脱毛ジェルを使用する

施術スピードを上げるもう一つの方法は、拭き取り不要の脱毛ジェルを使用することです。
肌への負担を防ぎ、火傷や肌トラブルを予防する効果がある脱毛ジェルですが、ジェルを塗り、拭き取るという手間はそれなりの時間を要します。

しかし、使用しないわけにもいきません。
確かに全ての脱毛サロンがジェルを使用しているわけではありませんが、安全面を考えると、やはり使用することが望ましいです。

そこでおすすめなのが、拭き取り不要の脱毛ジェルです。
ジェルを塗布し、光を照射した後はそのままジェルが肌に馴染んでいくため、拭き取るという手間を省略し、その分時間を短縮することができます。

回転率を上げるメリット

それでは最後に、回転率を上げるメリットを紹介します。
回転率が高い方が望ましいということは何となくイメージできると思いますが、具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しく解説します。

利益率も上がる

施術時間を短縮し、サロンの回転率が上がると、より多くのお客さまの施術をすることが可能となります。
シンプルですが、施術数が多くなるとその分利益率も上がるというのが一つ目のメリットです。

予約が取りやすくなる

もう一つのメリットは、予約が取りやすくなるということです。

抱えている顧客数が多い人気店や、スタッフの数が少ない個人店でよくありますが、いざ予約しようとしても空白の枠が少なく、自分の予定と合わないという事態が発生します。
予約がなかなか取れないと、せっかく気に入って通ってくれるようになったお客さまを逃がしてしまうことになります。

1回1回の施術時間が短くなることで空き枠が多くなり、スムーズに予約することができるようになります。

忙しい客も来店しやすい

特に個人サロンに関してですが、人手が多くないという条件下で定休日をなくし、営業時間も長くするということはかなりハードルが高いことです。
しかし、そうなるとなかなか都合が合わないお客さまも現れることでしょう。

例えば、サロンの定休日とお客さまの休日が重なると、そのお客さまは仕事終わりやどこかの空き時間くらいでしか来店することができません。
そんな限られた時間の中で、施術に何時間もかかるとすると、いよいよ来店は難しくなります。

しかし、仮に全身脱毛がたった1時間で完了するとなると、忙しいお客さまにとってはかなり来店のハードルが下がり、結果的に顧客数の増加に繋がります。

スタッフの技術向上も大切！

全身脱毛に要する時間や、施術時間を短縮するための方法を解説しましたが、ご参考になりましたでしょうか。
解説したように、スタッフの技術や脱毛機の性能によって、施術時間は全く異なります。

仮に同じ料金をいただくのであれば、時間が短い方がいいに決まっていますよね。
日頃から施術時間を短縮することを意識し、利益率を上げていきましょう。