美容室業界で注目を集める脱毛サービス

美容室業界において、従来のヘアサービスだけでは差別化が困難になっている現在、脱毛メニューの導入が新たな収益源として注目を集めています。全国に25万軒以上の美容室が存在し、コンビニの約4倍にまで飽和している状態の中で、美容室が生き残るためには他店にはない付加価値の創出が不可欠です。

本記事では、美容室における脱毛サービス導入の具体的なメリットや成功のポイント、適切な業務用脱毛機の選び方について詳しく解説します。

美容室市場の現状と脱毛サービス導入の必要性

美容室業界は現在、厳しい競争環境に置かれています。このような状況下で、美容室が新たな収益の柱として脱毛サービスに注目する理由は明確です。脱毛は単価の高いサービスであり、リピート性も高く、既存の美容室のサービスとの親和性も抜群だからです。

美容室業界が直面する課題

美容室業界の主要な課題として、以下の点が挙げられます。

  • 店舗数の過剰供給による客単価の低下
  • 人材不足と高い離職率
  • 新規顧客獲得コストの増大
  • 既存サービスだけでは差別化が困難

これらの課題を解決する手段として、脱毛サービスの導入が有効な戦略となります。

美容室で脱毛サービスを導入する8つのメリット

美容室が脱毛サービスを導入することで得られるメリットは多岐にわたります。ここでは、経営面・運営面・顧客満足度の観点から主要なメリットを紹介します。

顧客単価の大幅向上

一般的な美容室のカット料金が4,000円程度であるのに対し、脱毛サービスは1回7,000〜12,000円の単価設定が可能です。カットと脱毛のセットメニューにすることで、1回の来店で1万円以上の売上が見込めます。

さらに、脱毛は継続的な施術が必要なサービスのため、安定した収益を期待できます。

アシスタントスタッフでも施術可能

脱毛の施術は、カットやカラーのような高度な技術を必要としません。基本的な講習を受けることでアシスタントスタッフでも十分に対応できるため、人材の有効活用が図れます。スタイリストがより高度な技術を要するサービスに集中でき、サロン全体の生産性向上につながります。

ヘアサービスとの高い親和性

美容室で特に人気の高い脱毛部位として、以下が挙げられます。

  • うなじ・襟足脱毛
  • 顔脱毛(眉周り・鼻下・頬など)
  • 男性のヒゲ脱毛

これらの部位は、ヘアカットと同時に施術することでトータルな美しさを提供できるため、顧客満足度の向上にも寄与してくれるでしょう。

新規顧客層の開拓

従来の脱毛サロンでは、主に若い女性がターゲットとされてきました。しかし、美容室で脱毛サービスを提供することで、以下のような新たな顧客層を取り込むことができます。

  • シニア世代の女性(介護脱毛需要)
  • 男性顧客(メンズ脱毛需要の拡大)
  • キッズ・学生(身だしなみとしての脱毛)

リピート率の向上

脱毛は1〜2ヶ月に1回の周期で継続的な施術が必要なため、自然と再来店を促すことができます。ヘアカットの周期とほぼ同じであるため、顧客にとっても通いやすいスケジュールとなります。

予約の取りやすさという競争優位性

大手脱毛サロンでは「予約が取れない」という不満が常に存在します。美容室であれば、既存顧客の予約管理システムを活用して、スムーズな予約対応が可能です。

設備投資の効率性

脱毛サービスの導入に必要なのは、業務用脱毛機と施術用ベッドのみです。既存のシャンプー台やカットスペースを活用すれば、最小限の設備投資で新サービスを開始できます

スタッフの定着率向上

脱毛の技術は脱毛機に依存する部分が大きく、スタッフ個人のスキルに左右されにくい特徴があります。これにより、スタッフの独立リスクを軽減し、長期的な雇用関係の構築が期待できます。

顧客目線でのメリット・デメリット

脱毛サービスを導入する際は、顧客の視点からもメリット・デメリットを理解することが重要です。

顧客にとってのメリット

美容室で脱毛を受ける顧客のメリットは以下の通りです。

ワンストップサービス ヘアカットと脱毛を同じ場所で完結
予約の取りやすさ 大手サロンのような予約争奪戦がない
安心感 普段通っている美容室での施術という心理的安全性
カスタマイズ可能 個人の要望に応じた柔軟な対応

考慮すべきデメリット

以下の点については事前に理解しておく必要があります。

全身脱毛には限界 スペースや時間の制約から本格的な全身脱毛は困難
専門性の問題 脱毛専門サロンと比較すると知識・経験に差がある場合
設備面の制約 個室の確保や専用設備の限界

業務用脱毛機の導入費用とランニングコスト

美容室への脱毛サービス導入において、最も重要な投資となるのが業務用脱毛機です。適切な機器選択は、サービスの成功を左右する重要な要素となります。

初期導入費用の相場

業務用脱毛機の価格帯は幅広く、100万円〜500万円程度が一般的です。美容室での導入を考える場合、以下の要素を総合的に判断する必要があります。

  • 施術可能な部位の範囲
  • 冷却機能の性能
  • 照射速度と施術時間
  • メーカーサポートの充実度

ランニングコストの計算方法

脱毛機の運用コストは、1ショットあたりの単価で算出されます。例えば、照射回数上限100万回、ランプ交換費用20万円の機器の場合、1ショットあたり0.2円のランニングコストとなります。

高性能な業務用脱毛機ほど初期費用は高額ですが、ランニングコストが安く抑えられる傾向にあります。長期的な収益性を考慮した機器選択が重要です。

美容室で施術可能な脱毛部位と人気メニュー

美容室での脱毛サービスは、全ての部位で施術可能ですが、実際には以下のような部位が特に人気です。

女性に人気の部位

うなじ・襟足 ヘアスタイルとの相乗効果が高い
顔脱毛 化粧ノリの改善効果で満足度が高い
腕・脚 露出の多い部位で需要が安定

男性に人気の部位

男性の脱毛で最も需要が高いのはヒゲ脱毛です。毎朝の髭剃り時間の短縮や肌荒れ改善効果により、高い満足度を得られます。施術時間も15〜30分程度と短時間で完了するため、美容室での導入に適しています。

その他、すね毛やVIOなどの部位も需要が拡大しています。

美容室におすすめの業務用脱毛機5選

美容室での脱毛サービス導入に適した業務用脱毛機を、性能・コスト・サポート体制の観点から厳選してご紹介します。

CLEAR/SP-ef

本体価格 208万円
ランニングコスト 1ショット0.18円
特徴 最新のTHR脱毛技術と-15.6℃の強力冷却機能を搭載。全身脱毛が最短20分で完了し、痛みの少ない施術が可能

 

マスターライト V3

本体価格 490万円
ランニングコスト 1ショット0.56円
特徴 日本初のS-IPL方式を採用した完全国産機器。宇宙産業の技術を応用した高い品質と迅速なサポート体制が魅力

 

ルネッサンスGT-R

本体価格 390万円
ランニングコスト 1ショット0.4円
特徴 重量19kgの超軽量設計で、省スペースでの設置が可能。3年保証で安心して導入できる

 

ルミクス-A9X

本体価格 480万円
ランニングコスト 1ショット0.1円
特徴 SHR方式による高速連射で、スピーディーな施術を実現。知名度の高さによる集客効果も期待できる

 

クリアスキンネオ

本体価格 150万円
ランニングコスト 1ショット0.13円
1ショット0.13円 脱毛・フェイシャル・バストケアに対応した多機能性。6つの脱毛モードで様々な毛質に対応可能できる

 

脱毛サービス導入時のポイント

美容室での脱毛サービスを成功させるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

法的規制の理解

美容室で実施可能なのは「美容ライト脱毛」に限定されます。永久脱毛を謳うことはできず、除毛・減毛効果の範囲での施術となります。広告表現や顧客への説明には十分な注意が必要です。

スタッフ教育の重要性

脱毛の技術習得は比較的容易ですが、安全な施術のためには適切な知識と技術の習得が不可欠です。以下の点について十分な研修を行う必要があります。

  • 肌質・毛質の見極め方
  • 適切な照射レベルの設定
  • アフターケアの方法
  • トラブル時の対応

施設・設備の整備

脱毛サービスの提供には、以下の環境整備が必要です。

  • 個室またはプライベート空間の確保
  • 施術用ベッドの設置
  • 適切な照明環境の整備
  • 清潔な施術環境の維持

料金設定とメニュー構成

競合他社との差別化を図りつつ、適正な利益を確保できる料金設定が重要です。都度払い・回数券・セットメニューなど、多様な支払い方法を用意することで、様々な顧客ニーズに対応できます。

脱毛サービスの導入に関するよくある質問

脱毛サービスの導入に関するよくある質問に回答します。

美容室で脱毛を始めるのに資格は必要?

美容師免許があれば、追加の資格なしで美容ライト脱毛を実施できます。ただし、安全な施術のためには機器操作や肌・毛の知識に関する研修受講を強く推奨します。

どの程度の期間で投資回収できる?

導入する機器や集客状況によりますが、一般的には1〜2年程度での回収が可能です。月間20〜30件の脱毛施術があれば、安定した収益が見込めます。

男性客への脱毛サービスは需要がある?

男性の脱毛需要は急速に拡大しており、特にヒゲ脱毛は高い人気があります。理容室や男性客の多い美容室では積極的に導入を検討する価値があります

脱毛機のメンテナンスは大変?

現在の業務用脱毛機は耐久性が高く、定期的なランプ交換以外に特別なメンテナンスは不要です。信頼できるメーカーを選ぶことで、長期間安定した稼働が期待できます。

既存スペースでの導入は可能?

うなじや顔脱毛であれば、既存のカットスペースでも施術可能です。全身脱毛を行う場合は、プライバシーに配慮した個室の確保が望ましいでしょう。

美容室の新たな収益源として脱毛サービスは可能性がある

美容室業界の競争が激化する中、脱毛サービスの導入は差別化と収益向上を同時に実現できる有効な戦略です。適切な業務用脱毛機の選択と十分な準備により、既存顧客の満足度向上と新規顧客の獲得が期待できます。

成功のポイントは、顧客のニーズを正確に把握し、安全で質の高いサービスを提供することです。業務用脱毛機の性能やサポート体制を十分に検討し、長期的な視点での導入計画を立てましょう。

この記事の執筆者

業務用脱毛機器アカデミー編集部

業務用脱毛機器アカデミーは、脱毛サロンの新規開業や脱毛機器の買い替えを検討しているサロンオーナー様に役立つ情報をご紹介するWebサイトです。元脱毛機器メーカー営業や脱毛サロンオーナーをはじめとする美容のプロたちが厳選した「本当に売上UPに繋がる」脱毛機器を徹底比較してランキング形式で掲載しています。

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