毛周期を理解することが1番の近道！脱毛の効果を高める方法

毛周期と脱毛の関係を理解しよう！

脱毛サロンはどれぐらいのペースで通えばよいのでしょうか？

脱毛する間隔を決める上で重要なのは、毛周期(毛の生え変わる周期)です。毛周期に合わせて脱毛に通うことで、より効果を実感することができます。

ここでは、毛周期と脱毛の深い関係について解説します。毛周期について理解し、最適なペースで効率よく脱毛しましょう。

毛周期って何？脱毛する間隔

毛周期とは、人間の毛が生え変わる周期のことです。以下の3つのサイクルで形成されます。

• 成長期
• 退行期
• 休止期

脱毛する上で毛周期が重要なのは、成長期の毛に対して脱毛しないと最大限の効果が得られないためです。

成長期

成長期は、毛が成長している時期です。
成長期の毛には、メラニンという黒い色素が濃く含まれています。また毛根が深く、毛乳頭を覆うように位置するという特徴があります。

美容脱毛の光や医療脱毛のレーザーは、ムダ毛の黒いメラニン色素に反応して熱を発生させます。この熱が毛乳頭という毛をはやす大元の部分に届くことによって、毛が生えなくなります。

従って、レーザーが反応するメラニン色素、毛をはやす司令塔である毛乳頭という条件がそろう成長期の毛に施術すると、高い効果が得られます。

成長期の毛はムダ毛全体のわずか10〜20%。1度光を照射しても、一部の毛にしか効果がありません。
脱毛に何度も通うのは、全ての毛にまんべんなく、成長期の状態でレーザーを照射したいからです。

退行期

退行期は、毛の成長が止まる時期です。黒いメラニン色素が薄く、毛根は毛乳頭の付近に位置します。

レーザーがメラニン色素に反応しづらく、毛乳頭に熱が届きづらいため、退行期の毛に施術しても効果は限定的です。

休止期

休止期は、毛が抜け落ち、毛穴が休憩する時期です。メラニン色素が薄く、毛根は毛乳頭と離れた位置にあります。

休止期の毛に照射したレーザーは反応しづらい上に、発生した熱が毛乳頭に届かず、効果が得られません。

脱毛する間隔を決める要素

毛周期のほかに脱毛の間隔を決める要素を４つお伝えします。
当てはまる条件、脱毛したい部位をチェックして、自分にとって最適な脱毛ペースを見つけてみてください。

身体の部位

毛周期の長さは部位によって異なり、ベストな脱毛の間隔も変わってきます。
なお全身脱毛する場合は、どの部位も均一に脱毛するために、少し長めに間隔を設定するとよいです。

• 顔：1~2ヶ月
• VIO：1.5~2ヶ月
• 太もも、膝下：1.5~2ヶ月
• 脇：2~3ヶ月
• 腕：3~4ヶ月

毛が濃い場所ほど、周期が短くなっていることがわかります。
VIOや脇は頻繁に、腕のように比較的毛の薄い部位は間隔を空けて。というように、部位ごとに間隔を変えるのも1つの方法です。

脱毛方法

脱毛サロンでの美容脱毛、クリニックで行う医療脱毛、家庭用の脱毛器を使って自分で行う脱毛。それぞれ照射するレーザーの強さが異なるため、1回で毛に与える効果も違います。

従って下のように、脱毛方法ごとに推奨されているペースが異なります。

• サロン脱毛　2週間～3ヶ月　※脱毛方式によって異なります。
• 医療脱毛　1.5ヶ月
• 家庭用脱毛機　2週間

施術を行った回数

初めて脱毛する人でも、回数を重ねるごとに毛乳頭が少なくなり、毛周期がだんだん遅くなっていきます。
最初のうちは間隔をあまりあけず、毛が薄くなってきたら徐々に間隔を長くしていくとよいです。

過去の脱毛経験

過去に別の脱毛サロンに通っていたけれど、もう1度脱毛したい！という人は注意が必要です。

脱毛経験がある部位は、前回脱毛した際に毛乳頭が少なくなっていると考えられます。そのため初めて脱毛する人に比べて毛周期がゆっくり進みます。

脱毛サロンのスタッフと相談しながら、毛の状態に応じて最適なペースを判断するのがベストです。

毛周期に関する疑問

毛周期について、脱毛に通っていると出てくる疑問にお答えします。

毛周期を見分けることはできるの？

毛周期を見分けられれば、1番効果の出るタイミングを狙って脱毛できるのに…と思いますよね。

しかし残念ながら、脱毛の効果が出やすい成長期の毛を正確に見分けることは難しいです。その理由は以下の3つです。

• 毛周期には個人差がある
• 同じ部位でも1本1本毛周期が異なる
• 成長期の毛を見た目で判断することは難しい

毛が成長期に入ったタイミングを正確に狙うことはできません。脱毛サロンが推奨する間隔で通うのが、1番確実に効果を実感する方法です。

また、施術を受けて毛が抜け落ち、その後毛が一通り生え揃う時期に、成長期の毛の割合が最も多くなると言われています。

脱毛間隔が短すぎると/長すぎるとどうなるの?

サロンが推奨する間隔で脱毛に通うのが1番良いですが、
「忙しくて時間が作れない…」「予約がなかなか取れない…」
という人や、
「間隔を短くして早く脱毛を完了させたい」
という人も多いでしょう。

脱毛の間隔が長すぎると、また短すぎるとどうなるのか、それぞれご紹介します。

脱毛の間隔が長すぎる場合

脱毛の間隔をあけすぎてしまっても、それまでの施術の効果が落ちることは考えにくいです。
1回施術を受けた後しばらくして生えてくるのは、まだ成長期にレーザーを受けていない毛穴から生える毛です。
そのため、脱毛に行かない間に毛が伸びてきてしまった…と不安になる必要はありません。

しかし間隔を空けすぎると、毛周期に合わせてレーザーを照射することが難しくなってしまいます。定期的に通い続けるに越したことはありません。

脱毛の間隔が短すぎる場合

短い間隔で脱毛して肌に頻繁にレーザーを当てすぎると、肌に負担がかかりトラブルの原因となりえます。

また頻繁に脱毛すると同じ毛に何度もレーザーが照射されますが、効果はほぼ変わりません。無駄に何度も施術を受けることになり、もったいないです。
さらに、全ての毛の成長期にまんべんなく光を当てる前に、施術の残り回数がなくなってしまうリスクもあります。

脱毛をきれいに完了させるには、ある程度の期間が必要です。

イベントに合わせて脱毛できるの?

事前に準備すれば、イベントに合わせて脱毛することも不可能ではありません。

脱毛は途中だけれど、水着を着る日や結婚式、成人式など、イベントの間は毛のない肌でいたい！という場合。この場合は、イベントの3〜4週間前に施術を受けるとよいです。

イベントに向けて初めて脱毛に通う人は、早めに施術を始めるべきです。最低でもイベントの半年前には1回目の施術を受けることをおすすめします。

脱毛の効果を高めるために注意したい4点

毛周期のほかにも、脱毛の効果を実感するために気を付けたいことが4つあります。

シェーバーで丁寧に自己処理する

脱毛期間中の自己処理はできる限り電気シェーバーを使ってください。

除毛クリームといった他の方法は肌に負担がかかります。特にカミソリは、刃が直接肌にあたるため、肌ダメージが大きいです。加えて毛抜きやワックスは毛を根元から抜くため、毛周期が乱れてしまいます。

自己処理の方法によっては肌への負担が大きすぎて、サロンから施術を断られる場合もあるため注意が必要です。

日焼けに注意する

日焼けして肌が乾燥した状態で脱毛すると、肌への負担が大きくなります。

日焼けした皮膚では、黒いメラニン色素が大量に作られます。日焼けしたまま脱毛すると、照射したレーザーが皮膚のメラニン色素に反応し、熱を発生させます。すると肌がさらに焼けて、赤くなったり黒ずんだりしてしまう恐れがあります。

施術後にしっかり保湿する

施術を受けた後の肌は乾燥しやすく、肌トラブルの危険が大きいです。肌質が変わって効果が出にくくなる場合もあるため、脱毛の後は必ず肌を保湿しましょう。

ホルモンバランスを整える

ホルモンバランスが乱れると毛周期が乱れてしまい、脱毛の効果が思うように得られません。
なかでも、不規則な生活習慣やストレスで増加するテストステロン(男性ホルモンの1つ)は、ムダ毛を濃くします。

生活習慣を整えることも、脱毛の効果を最大限にするために重要です。身体や肌をいたわることが効率のよい脱毛につながるといえます。

毛周期を理解して脱毛をより効果的に

毛周期と脱毛する間隔には深い関係があるとわかりました。
脱毛したい部位や時期、脱毛方法に応じて効果的な脱毛ペースが変わってきます。
今回ご紹介した内容を参考に、自分に最適なペースで脱毛して満足度の高い脱毛にしましょう！