昨今、デリケートゾーンのケアがトレンドとなっている中で、エステサロンなどでVIO脱毛に通う女性も増加しています。これから脱毛に通う方で、「施術前の自己処理の方法や、いつやるべきなのかいまいちよくわからない…」という方も多いのではないでしょうか。VIOに限らず、脱毛の施術前には正しい自己処理(事前処理)をしなくてはなりません。今回は、VIO脱毛の自己処理において注意すべき点をまとめましたので、ぜひご覧ください。
VIO脱毛の施術前に自己処理が必要な理由
そもそも、なぜ脱毛前に自己処理を行う必要があるのでしょうか。実は、脱毛前に自己処理をするのには大切な理由があります。
- 火傷などのリスクを回避するため
- 施術に必要な時間を時間を確保するため
- 脱毛の効果を十分に得るため
火傷などのリスクを回避するため
VIO脱毛では、レーザーや光を照射して脱毛します。レーザーや光は毛の黒い部分である「メラニン色素」に反応し、毛根に熱を与えます。その熱で細胞を壊すことで脱毛するという仕組みになっています。
しかし、ムダ毛が長いと熱を帯びる部分が皮膚に触れてしまい、火傷を負ってしまう可能性があります。余分に伸びている毛をしっかり剃ることで、火傷のリスクを回避しましょう。
施術に必要な時間を確保するため
先述したように、脱毛するためには余分な毛を剃る必要があります。そのため、事前に自己処理を行わなかった場合、サロンで剃毛してもらわなければなりません。
サロンでは一人ごとの施術時間が決まっています。剃毛に余分な時間がかかると、サロンによっては、別途、追加料金を支払わなければならない場合や、施術範囲に全て照射できない場合があります。
脱毛の効果を十分に得るため
レーザーや光による脱毛は、皮膚に埋まっている毛根に熱を加えることで、毛根に接している毛乳頭を壊し、毛が生えないようにするという仕組みです。
しっかりと毛根に熱を加えるためには、余分な毛に邪魔されることなくピンポイントでレーザーや光を照射する必要がありますので、ムダ毛が生えていると、脱毛効果が落ちてしまいます。
これだけでOK!VIO脱毛の自己処理前に必要な3つのアイテム
VIO脱毛の自己処理に必要なアイテムは、次の3つです。
- はさみ
- 顔用電気シェーバー
- 保湿クリーム
はさみ
VIO脱毛の自己処理は主に電気シェーバーで行いますが、毛が長いとシェーバーが引っかかってしまい、うまく剃れない原因になります。必ず先にはさみで毛をカットしてください。
顔用電気シェーバー
VIO脱毛の自己処理には、顔用の電気シェーバーを用いるのが望ましいです。
顔用の電気シェーバーは、肌に優しいという特徴があり、デリケートゾーンの剃毛をするのにも適しています。また、電気シェーバーはヘッドが小さいため、I・Oラインの細かい部分も剃りやすく、失敗のリスクも軽減できます。
肌に優しく、剃り残しも減らせる顔用電気シェーバーはVIO脱毛の自己処理に適しているといえます。
保湿クリーム
自己処理を行ったあとは、しっかり保湿を行いましょう。
デリケートゾーンを自己処理する際は、剃毛によるダメージをおさえ、チクチクやかゆみを発生させないために保湿を行う必要があります。また、クリームを選ぶ際は、弱酸性のものや、乳酸菌が配合されたものなど低刺激のものを選ぶとより効果的です。
VIO脱毛の正しい自己処理のやり方は?
まずは、はさみで長い毛を丁寧にカットしましょう。全体の毛が1~1.5cmくらいの長さになることを目安に行ってください。
次に、電動シェーバーで剃毛していきます。この時、毛の流れに沿ってシェーバーを動かしていきます。
Vラインは、上から下へとシェーバーを動かします。アンダーヘアを全て処理するハイジニーナをご希望の方は、デリケートゾーン全体を照射するのでVライン全ての毛を剃っておく必要があります。
Iライン・Oラインは見えにくいため、鏡越しに確認しながら少しずつ毛を剃っていきます。
Iラインの処理は、鏡を置いて開脚するなどして、少しずつ確認しながら慎重に進めましょう。鏡を置いて、それに向かって開脚しながら処理したり、両足を開いて立ち手鏡で確認しながらシェーバーで剃毛したり、動きやすい体勢で行います。Iラインは凹凸もあり剃りにくい部分なので、小回りの利く顔用シェーバーをうまく活用し細部まで剃毛します。
Oラインでも、粘膜を傷つけないように進めていきます。鏡を床に置いてまたがると見えやすくなると見えやすくなります。
VIOラインはお手入れ箇所の確認が難しく、肌を傷つけるリスクも高いので、無理な自己処理は禁物です。
VIO脱毛の自己処理を行うタイミングは?
施術前の自己処理は、基本的に1〜2日前に済ませておきましょう。
剃毛、特にデリケートゾーンは、肌にダメージを与えやすいです。毛の手入れを行った直後のレーザーや光の照射は、デリケートになっている状態の肌をより刺激し、赤みやかゆみ、炎症などを引き起こす原因となります。施術直前の自己処理は避けましょう。
逆に自己処理から施術までの期間が3日以上空いてしまう場合は、先述したような火傷のリスクが高まります。1〜2日前に自己処理を済ませることがベストです。
VIO脱毛の自己処理の際に気を付けること
- できるだけ剃り残しを少なくする
- 毛抜きやワックス、除毛クリームを使わない
- 肌の状態を整えてから行う
- 道具や環境を清潔にしておく
できるだけ剃り残しを少なくする
VIO脱毛の自己処理は、剃り残しをなるべく作らないようにしましょう。Oラインなど自己処理が難しい箇所についても、サロンでの剃毛は追加料金がかかる場合もあるため、しっかり処理してから施術に臨むのが良いでしょう。ハイジニーナには少し抵抗があり、ある程度は毛を残しておきたいという方も、毛質が柔らかくなるため最初の数回は全て剃毛してから照射してもらうことがおすすめです。
毛抜きやワックス、除毛クリームを使わない
以下の3つは、VIOの自己処理には向いていないとされています。使用は避けるとよいでしょう。
毛抜き
毛抜きは肌へのダメージが非常に大きいです。「埋没毛」と呼ばれる、角質層が厚くなることでムダ毛が皮膚の外に出られなくなる現象の原因になります。また、毛を抜くことで同時に毛根のメラニン色も取り除いてしまい、脱毛の効果を半減させることにもつながります。
ワックス
こちらも毛抜きと同様に根元から毛を引き抜くため、毛細血管が少量ですが出血を起こし、炎症などにつながるおそれがあります。
除毛クリーム
除毛クリームは、アルカリ性の薬液で無駄毛を溶かし、除毛します。この方法は肌も一緒に溶かしてしまっているためダメージが大きいです。除毛クリームを用いると肌が痛むため、もし、除毛クリームを使って事前処理をしてしまうと、クリニックによっては1ヶ月程度、施術ができなくなってしまいます。
肌の状態を整えてから行う
自己処理をする前は、入浴したり蒸しタオルなどで肌を温めましょう。肌を温めることで、肌と毛を柔らかくすることができ、剃毛しやすくなります。逆に肌が冷たいと皮膚も硬くて傷つきやすくなり、注意が必要です。
また、肌の調子が悪い時に自己処理をすることは避けましょう。ニキビや炎症がある場合、剃毛の刺激によって、症状が悪化してしまうおそれがあります。肌の状態をよく確認してから自己処理に臨んでください。
道具や環境を清潔にしておく
自己処理を行う際は、必ず清潔な道具と環境で。
特に粘膜の周りは雑菌も入りやすく、清潔な道具で行わなければ炎症などにつながります。また、誰かと道具を共有することも避けましょう。感染症にかかってしまう可能性があります。
自己処理後のケアを忘れない
VIOの自己処理後は、保湿したり、冷たいタオルでクールダウンすることを心がけましょう。何度も繰り返しますが、自己処理をした後は患部が非常にデリケートになっています。なるべく摩擦を起こさないように、丁寧にケアをしてください。デリケートゾーン専用の保湿剤を使うのもおすすめです。
まとめ
今回は、VIO脱毛の施術前に行う自己処理について解説しました。VIOに限らず、脱毛の施術前にしっかりと自己処理をすることが重要であることを理解していただけたでしょうか。特に火傷などのリスクを回避するVIO脱毛においては、デリケートな箇所を扱うため、細心の注意が必要です。ぜひ参考にしていただき、安全かつ効果的に脱毛を行ってください。
この記事の執筆者
業務用脱毛機器アカデミー編集部
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