ニードル脱毛にデメリットはある？種類・仕組みまとめ

ニードル脱毛は医療機関や脱毛サロンで利用されている脱毛方式の1つです。しかし、現在は光脱毛やレーザー脱毛が主流になりつつあり、それほどメジャーな方法ではありません。その理由の1つにニードル脱毛が抱えているデメリットがあります。

そこで今回はニードル脱毛のデメリットについて解説いたします。

ニードル脱毛とは？

ニードル脱毛とは毛穴に針を挿入することで、効果を得る脱毛方式です。ニードル脱毛には以下の2種類があります。

• 絶縁針脱毛
• 美容電気脱毛

施術方式自体はそれほど変わりません。しかし、大きく異なるポイントもあるため、違いについて理解しておきましょう。

絶縁針脱毛

絶縁針脱毛とは、医療機関で提供されているニードル脱毛です。ニードル脱毛は使用する針の種類によって、施術が可能な機関が異なります。絶縁針の使用には専門的な技術が必要であるため、施術は医療機関でのみ認められています。

出力は高く、ムダ毛を安全かつ確実に取り除くことが可能です。永久脱毛であるのも大きな特徴となっています。絶縁針には皮膚表面に熱が伝わらないような加工がされており、火傷のような肌トラブルが起こりづらいのも特徴です。

美容電気脱毛

美容電気脱毛とは非医療機関であるエステサロンや脱毛サロンなどで行われているニードル脱毛です。美容電気脱毛の中にも、電気分解法やフラッシュ法などの色々な種類があり、それぞれ効果は異なります。しかし、どの方式も永久脱毛に該当しません。

絶縁針脱毛と比べると出力が弱いため、脱毛効果も弱めな傾向にあります。しかし、手軽に利用しやすいというメリットもあります。

ニードル脱毛を利用しようと考えている方は、絶縁針脱毛と美容電気脱毛の違いについて理解し、どちらを利用するべきか検討しましょう。

ニードル脱毛の仕組み

ニードル脱毛は電気の力によって脱毛効果を出しています。具体的にどういった仕組みで脱毛効果を出しているのか紹介します。

熱で発毛組織を破壊する

ニードル脱毛は毛に沿って毛穴に針を挿入し、そこで電流を流します。皮膚には電気抵抗があるため、電流が流れると熱が発生します。この熱によって発毛組織を破壊するのがニードル脱毛の仕組みです。

毛に沿って針を挿入しなくてはいけないため、処理したい箇所の毛をある程度伸ばした状態で施術を受けなくてはいけません。

毛周期に合わせて複数回の施術が必要

毛周期は部位によって異なります。1回の施術だけでは、毛が生えている箇所しか脱毛効果が得られません。毛周期に合わせて複数回施術を行うことで、漏れなく脱毛効果を出すことが可能です。

ニードル脱毛のデメリット

ニードル脱毛は光脱毛やレーザー脱毛と比較すると、それほど主流ではありません。ニードル脱毛には大きなデメリットが4つあり、これらを考慮して他の脱毛方式を選択する方が多いです。

具体的にどのようなデメリットがあるのか紹介します。

• 痛みを感じることがある
• 施術に時間がかかりやすい
• 施術料金以外に費用がかかる場合がある
• 肌がダメージを受けやすい

痛みを感じることがある

ニードル脱毛は毛穴に針を刺して、電流を流すことで脱毛効果を発揮します。そのため、施術の際に痛みを感じることがあります。絶縁針脱毛の場合は、麻酔を使える場合もあるため、不安な方は医師に相談してください。

美容電気脱毛の場合は、麻酔を使用できないため、痛みを避けることは難しいです。施術を受ける際は、痛みが起こる可能性について把握しておきましょう。

施術に時間がかかりやすい

ニードル脱毛は毛穴に1本ずつ針を刺して、施術を進めなくてはいけません。そのため、広範囲の脱毛を行う場合は、1回の施術時間が長くなってしまいます。施術を複数回にわけなくてはいけないケースも多いです。

針を刺すたびに痛みが発生する可能性があるため、長時間施術を受け続けるのは難しいかもしれません。そうなるとさらに施術回数を増やさなくてはならず、より時間がかかってしまいます。

施術料金以外に費用がかかる場合がある

一般的な脱毛は、基本的に脱毛料金以外の費用はかかりません。しかし、ニードル脱毛に関しては、施術に必要となる針の費用や施術前に行う血液検査にかかる費用が必要となる場合があります。

ニードル脱毛は毛穴に針を刺すという施術内容であるため、針に血液が付着する可能性があります。血液を介して感染症が広がる可能性があるため、事前に血液検査を行い、それを予防しているケースは少なくありません。

施術を受ける際は、施術料金に何が含まれているのかを確認しておきましょう。トータルでかかる費用が思っているよりも高額になりやすいため注意が必要です。

肌がダメージを受けやすい

毛穴に電流を流すと熱が発生し、それによって肌がダメージを受ける可能性があります。肌質によっても異なりますが、赤みや炎症、火傷などが起こる可能性もあるため注意しなくてはいけません。

絶縁針脱毛であれば、針に熱が伝わらないような加工がされているため、このようなトラブルが起こる可能性は低いでしょう。万が一、肌トラブルが起こった場合も、医療機関であるため、すぐに対処が可能であり安心感が強いです。

ニードル脱毛のメリット

ニードル脱毛にはデメリットもありますが、メリットもあります。メリットとデメリットを比較した上で、どの脱毛方式を選択するか検討してください。

メラニン色素の影響を受けない

光脱毛やレーザー脱毛は、メラニン色素に反応して脱毛効果を出しています。そのため、メラニン色素が少ない毛に関しては、それほど高い効果が期待できませんでした。

しかし、ニードル脱毛は毛穴に針を挿入して発毛組織を破壊するという仕組みであるため、メラニン色素の有無が脱毛に関係ありません。光脱毛やレーザー脱毛では処理が難しい毛に対するアプローチとして効果が期待できます。

その他にもほくろやタトゥー、乳輪など色素沈着が起こっている肌への脱毛としても効果があります。日本人はメラニン色素の影響で脱毛ができないというケースはそれほど多くありませんが、このようなメリットがあることは知っておきましょう。

細かな脱毛が可能

ニードル脱毛は毛をまとめて処理するため、細かなデザインを意識した脱毛を行いやすいです。Ｖラインやひげなど、デザインを気にしている方は少なくありません。部分的な脱毛をしたいと考えている方にはおすすめの方法と言えるでしょう。

ニードル脱毛の施術を行っている機関の中には、毛1本から施術を受け付けている場合があります。限られた範囲だけ脱毛を行いたいという方は、ぜひ試してみてください。

すぐに毛が抜ける

ニードル脱毛は発毛組織を破壊すると、すぐに毛が抜け落ちた状態になるのが特徴です。光脱毛やレーザー脱毛は、完全に毛が抜け落ちるまでに1～2週間はかかります。即効性という観点では、ニードル脱毛の方が優れていると言えるでしょう。

ニードル脱毛にはメリットもデメリットもある

ニードル脱毛にはメリットもデメリットもあります。同様に光脱毛やレーザー脱毛にもメリット、デメリットが存在するため、それらを比較した上でどの方法を選択するか検討することが欠かせません。

ニードル脱毛は光脱毛やレーザー脱毛と比べると、利用されることは少なくなってきました。しかし、決してニードル脱毛の効果が薄いというわけではありません。理想の状態をイメージして、実現させるためにはどの脱毛方式が最適かを考えてください。