脱毛後に毛が濃くなった・毛量が増えたと感じる?
脱毛の施術を受けた後、体毛が増えた・濃くなった、太くなったと感じることがあります。
それは「硬毛化」と呼ばれる症状で、およそ100人に1人が発症すると言われています。
確率で言えば決して高くはありませんが、誰にでも起こる可能性があるため、脱毛をするなら理解しておくに越したことはありません。
今回のコラムで硬毛化について詳しく解説していくので、これから脱毛する人や、現在脱毛をしている人はぜひ最後までご覧ください。
脱毛すると起きる「硬毛化」とは?
脱毛などをきっかけに、以前より体毛が太く、硬くなってしまう症状を「硬毛化」と呼びます。
「多毛化」や「増毛化」と呼ばれることもありますが、毛穴の数が増えることはないため、実際は毛量が増えていることはありません。
ただ、毛が濃くなってしまうことから、まるで毛が増えたように見えてしまいます。
冒頭でも説明した通り、硬毛化が発症する確率は100人に1人。
脱毛後、すぐに毛が濃くなるわけではなく、およそ1~3カ月後間かけて、徐々に症状が表れます。
硬毛化の原因は?
脱毛による刺激によって発症すると言われている硬毛化ですが、その原因はまだ解明されていません。
ただ現時点では、不十分な出力で照射された光やレーザーが、肌内部の発毛組織にダメージを与えるどころか、出力不足によって反対に活性化させてしまうという説が有力です。
ちなみに、硬毛化とホルモンバランスの乱れによる体毛の変化は無関係です。
食生活の変化や過度なストレスによって男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れ、体毛が濃くなってしまうことがあります。
その場合は、脱毛していない箇所の体毛も変化する傾向にあるため、硬毛化と勘違いしないように注意しましょう。
カミソリやシェーバーでムダ毛を処理した後に毛が濃くなってしまうこともありますが、その理由は毛の根本の太い部分を剃ってしまい、その断面がそのまま伸びてしまうからです。
一見毛が太くなってしまったように感じますが、これも硬毛化とは関係ありません。
硬毛化しやすい人の特徴は?
原因が明らかになっていない硬毛化ですが、発症する人の多くには以下のような特徴があります。
- 体毛がもともと薄い
- 年齢が若い
- 毛の密度が高い
体毛がもともと薄い
光脱毛でもレーザー脱毛でも、基本的には体毛の色素に反応して脱毛効果を発揮します。
そのため、体毛がもともと薄い人に対しては、脱毛機が十分な効果を発揮することが難しく、出力不足によって硬毛化を引き起こしてしまいます。
年齢が若い
10代や20代前半の年齢が若い人は、それ以上の年齢の人と比較して体毛が薄い傾向にあります。
同様の理由で脱毛機の光やレーザーが出力不足になってしまい、硬毛化の原因になってしまいます。
毛密度が高い
毛密度が高い、つまり毛が密集していると、全ての毛根にまんべんなく光やレーザーを照射することが難しいです。
結果として脱毛効果にムラが出てしまい、そのうち十分に光・レーザーが照射されなかった体毛が硬毛化になってしまう恐れがあります。
硬毛化しやすい部位は?
身体の部位によっても、硬毛化しやすい箇所と、硬毛化しにくい箇所があります。
具体的に、以下の部位は硬毛化しやすいと言われています。
- 背中
- 肩
- うなじ
- 顔
これらの部位にはどのような共通点があるのか、一つひとつ解説していきます。
産毛が多い部位
硬毛化しやすい部位に共通する特徴の一つ目は、産毛が多いということです。
産毛はもともと脱毛が難しいとされていますが、その理由は色素が薄く、脱毛機が上手く反応しないからです。
照射される光やレーザーは出力不足になりがちであるため、硬毛化しやすくなります。
毛根が深い場所にある部位
毛根が肌の深い部分に埋まってしまっている場合は、光やレーザーが毛根に到達できず、十分な脱毛効果を得られません。
結果的に中途半端な刺激になってしまい、硬毛化を引き起こす原因になってしまいます。
毛根の方向が一定ではない部位
毛根の方向が一定ではないということも、光やレーザーが毛根に到達しにくい原因の一つです。
全ての毛根が一定の方向を向いている部位に比べ、効果を得にくく、硬毛化を起こしやすいと言われています。
光脱毛とレーザー脱毛で硬毛化しやすいのは?
光脱毛かレーザー脱毛かでも、硬毛化を発症する可能性は変わるのでしょうか。
今だ原因が解明されていない以上、断言することはできませんが、わかっている限りでは、光脱毛かレーザー脱毛かで、硬毛化の発症確率は変わりません。
確かに光脱毛とレーザー脱毛は出力が異なり、例えば、ただでさえ脱毛効果を得にくい体毛が薄い人にとっては、出力が弱い光脱毛の方が硬毛化を引き起こしやすい可能性はあります。
ただし、脱毛機と同じように人間の肌や毛にも個人差があるため、レーザー脱毛の方が硬毛化を引き起こしやすいという場合も考えられます。
硬毛化した時の対処法は?
もし硬毛化を発症した場合はどうすればいいのでしょうか。
硬毛化を解消する対処法を紹介します。
もう一度脱毛する
一時は硬毛化を発症するものの、もう一度脱毛することで解消されたという例は多いです。
脱毛効果の表れ方には、脱毛機の性能や個人の体質だけでなく、その日の体調やスタッフの技術も関係します。
繰り返し脱毛することで、無事体毛が薄くなり、毛量が減っていくケースもあります。
脱毛方式を変える
一度硬毛化を発症すると、何度脱毛しても一向に効果を得られないというケースもあります。
というのも、硬毛化した毛は特に脱毛効果が表れることなく、次もほぼ同じ状態で生えそろいます。
となると、その後何度光やレーザーを照射しても、効果を得られない可能性もあり、ただ時間とお金を無駄にしてしまうことになります。
これを「処理脱毛」と呼びますが、解決策としては、毛穴に直接電気を流し込んでダメージを与える、ニードル脱毛に変更するということが考えられます。
また、比較的新しい光脱毛の一種で、「SHR脱毛」という技術を導入している脱毛サロンが増えてきています。
SHR脱毛は体毛の色素に関係なく脱毛することが可能であるため、体毛が薄い人でも硬毛化になることなく、脱毛できる可能性があります。
硬毛化しないための予防策はある?
硬毛化しないために、事前にできる予防策はあるのでしょうか。
あらかじめお伝えすると、実際に脱毛する前に、硬毛化を発症するかどうかを見極める手段は現時点ではありません。
しかし、できる限り時間とお金を浪費しないためにも、以下のことは頭に留めておきましょう。
脱毛機の出力について相談する
初めて脱毛をする前には、どこの脱毛サロンや脱毛クリニックでも、施術前にカウンセリングを受けることになります。
そこで自分の毛の性質についてできる限り詳しく説明し、適切な出力で照射してもらうようにしましょう。
また、硬毛化は出力不足で発症する説が有力であるため、施術中、痛みを我慢できるようであれば、可能な限り出力を上げてもらうことも有効です。
硬毛化が起こった場合の保証を確認する
全ての脱毛サロン・脱毛クリニックが当てはまるわけではありませんが、中には硬毛化を発症した場合の保証制度がある脱毛サロン・クリニックもあります。
保証内容もそれぞれ異なりますが、契約したコースやプランが終了した後も、無償で追加施術してもらえる場合があります。
「硬毛化かな?」と思ったら早めに相談!
脱毛による硬毛化について解説いたしましたが、ご理解いただけたでしょうか。
発症の確率は低いですが、決してあり得ないわけではありません。
もし脱毛後に体毛が濃くなってしまい、硬毛化の疑いがあるようであれば、早めにスタッフに相談し、適切な対処を取るように心がけましょう。
この記事の執筆者
業務用脱毛機器アカデミー編集部
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