エステサロンとものづくり補助金
エステサロンで資金繰りに悩んでいる方は少なくありません。新しい設備を導入するための費用がなく、悩んでいる方もいるでしょう。ものづくり補助金を利用すれば、金銭面の負担を抑えつつ、革新的な設備を導入して他のエステサロンと差別化ができるかもしれません。
しかし、ものづくり補助金を利用するためには一定の要件を満たす必要があります。本記事では、ものづくり補助金の対象となるケースや申請方法について解説します。
エステサロンはものづくり補助金を利用できる?
エステサロンも条件を満たせば、ものづくり補助金の対象となる可能性があります。ものづくり補助金は、正式には「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」と呼ばれ、中小企業等がサービスや製品開発を行う際に必要な投資を支援する制度です。
エステサロンとは関係のない補助金のように思えますが、エステサロンでもこの補助金を利用できるケースがあります。知らないと損をしてしまうかもしれないので、どのようなケースでものづくり補助金を利用できるかしっかりと理解しておきましょう。
ものづくり補助金の対象となるエステサロンの経費
エステサロンがものづくり補助金を活用する際は、一定の要件を満たしている必要があります。具体的には以下のようなケースにおいて、ものづくり補助金の支給が認められるケースが多いです。
それぞれ詳しく解説します。
設備の導入時にかかる費用
高性能な美容機器や特殊な施術機器を導入する際にかかる費用は、条件を満たしているとものづくり補助金の支給対象になります。例えば、AIによる肌分析を行う機器や、最新の脱毛・痩身機器など、他のサロンにはない性能を有した設備を導入する場合が該当します。
単なる買い換えではものづくり補助金の対象にはならないので注意しましょう。
システム開発やITツール導入費用
顧客情報の一元管理や予約状況の可視化、施術内容のデータ蓄積など、業務効率化を目的としたITツールやシステム開発にかかる費用も対象となる場合があります。
クラウド型の予約・顧客管理システムを自社仕様にカスタマイズする場合は、支給対象として認められるケースが多いです。既存ツールでは実現できない機能を盛り込むことがポイントです。
エステサロンの工事費や内装費
新しい機器を設置するための電気配線工事や、レイアウト変更などに伴う軽微な内装工事費も、機器導入と一体であれば対象になることがあります。しかし、店舗全体のリニューアルや装飾目的の改装工事などは補助の対象外となります。
ものづくり補助金の申請手順
ものづくり補助金の申請には時間がかかり、どのように進めれば良いかわからなくなってしまう方も多いです。ものづくり補助金の申請手順について紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
gBizIDプライムの取得
申請にあたっては「gBizIDプライム」という電子申請用のアカウントが必要です。発行までに1〜2週間ほどかかることもあるため、早めに準備しておきましょう。また、自社の資本金や従業員数などが中小企業の定義に該当するかを確認しておくことも重要です。
事業計画の作成
補助金の申請では、単なる購入希望ではなく、明確な事業計画の提示が求められます。革新的な取り組みであること、導入する設備がどのように生産性向上につながるか、売上や雇用の拡大にどのように寄与するかなどを具体的に示す必要があります。
申請書類の提出(電子申請)
事業計画が完成したら、ものづくり補助金の公式サイトを通じて電子申請を行います。入力フォームに必要情報を記載し、添付書類(決算書や見積書、登記簿謄本など)をアップロードします。
審査には数週間から1か月程度かかるため、スケジュールに余裕を持って提出しましょう。
採択後の交付申請と契約・導入
申請が採択された後、実際に補助金を受け取るためには「交付申請」が必要です。ここで改めて設備の仕様や支払いスケジュールを確認し、正式に契約を結び、導入作業を行います。交付決定前に契約や支払いを済ませると補助対象外となるため、注意しなければなりません。
事業実施と実績報告
導入が完了した後は、事業の成果をまとめた「実績報告書」の提出が必要です。導入した設備の写真、支払い証拠書類、業務改善の成果データなどを添えて報告します。内容に問題がなければ、最終的に補助金が支払われます。
ものづくり補助金を申請する際の注意点
ものづくり補助金を申請する際には、注意するべきポイントも数多くあります。
それぞれ詳しく解説します。
交付決定前に支払い・契約をしない
ものづくり補助金は、交付決定前に設備の契約や支払い、導入を済ませてしまうと補助対象になりません。採択されたとしても、交付決定の手続きを経るまでは実行に移すことは認められていないので注意しましょう。
革新性が認められないと採択されにくい
エステサロンの設備導入であっても、ただの買い替えや一般的な機械の追加では「革新性」が認められず、ものづくり補助金が支給されないことがあります。
審査では「業界全体と比べて新しい取り組みか」「自社の課題解決に直結しているか」といった視点が重視されます。ものづくり補助金を申請するに至った背景をしっかりと説明することが重要です。
事業計画書の完成度が結果を左右する
申請の合否を分けるのは事業計画書の内容です。読み手にとってわかりやすく、導入によってどんな効果が見込まれるのか、数字や根拠を交えて明確に記載する必要があります。
抽象的な表現や実現可能性が低い計画では採択は難しいため、他社の事例を参考にして事業計画書を作成しましょう。専門家からアドバイスをもらうのもおすすめです。
資金調達の準備が必要
補助金は後払いとなるため、設備投資に必要な資金は自社で立て替える必要があります。例えば、500万円の設備に対して300万円の補助が出るとしても、まずは全額を用意しなければなりません。資金調達ができていないと、事業計画書の内容通りに事業を進めることができなくなるので注意してください。
申請から交付までに時間がかかる
ものづくり補助金は定期的に公募が行われていますが、申請から交付決定までには数か月かかることもあります。そのため、ものづくり補助金を利用したい時期から逆算してスケジュールを立てるようにしましょう。
また、年度途中で予算枠が埋まることもあるため、早めに準備しておくようにしてください。
ものづくり補助金を活用して他のエステサロンと差別化を図ろう
エステサロンは増えつつあり、競合との差別化は難しくなっています。しかし、集客をするためには競合にはない魅力を打ち出すことが欠かせません。ものづくり補助金の対象となるような設備を導入できれば、金銭面の負担を抑えながら他のエステサロンと差別化をすることが可能です。
もし、エステサロンの差別化に悩んでいる方は、ぜひものづくり補助金の活用を検討してみてください。年度ごとに予算が決まっているので、ものづくり補助金を利用したい方は、早めに準備をしておくことが大切です。

この記事の執筆者
業務用脱毛機器アカデミー編集部
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