2023年12月に大手脱毛サロンである「銀座カラー」が倒産しました。利用していた方や申し込もうと考えていた方も多いのではないでしょうか。
銀座カラー以外にも大手脱毛サロンの倒産は相次いでいます。なぜ、倒産してしまうのか気になっている方もいるでしょう。本記事では、近年で倒産した脱毛サロンと倒産した理由について解説します。
立て続けに倒産していく大手脱毛サロン
実はここ数年で倒産した大手脱毛サロンは決して少なくありません。倒産には至らなくても、閉業や廃業してしまった脱毛サロンは多いです。
東京商工リサーチは、2022年度の脱毛サロンを含むエステティック業の閉業・廃業件数は過去最多の116件になったと発表しています。2023年も大手脱毛サロンの倒産は相次いでいます。
近年で倒産した脱毛サロンの倒産理由について確認していきましょう。
2017年4月:エタラビ
「エタラビ(エターナルラビリンス)」は株式会社グローバル・ブリエ東京が運営していた脱毛エステサロンです。運営元である株式会社グローバル・ブリエ東京は、2017年4月5日に破産手続きを開始して倒産しました。
2014年9月期には約28億円もの売上高をあげており、順調に店舗展開を進めていました。 しかし、エタラビには以下の理由で2016年に消費者庁から業務停止命令が出されました。
- 実際は分割払いにも関わらず月額制と謳っていた
- 期間限定キャンペーンと謳いながら、期間外にも同じキャンペーンを実施していた
- 解約をした会員に対しての返金に応じていなかった
業務停止命令によってエタラビは新規顧客の獲得ができなくなりました。信用低下による解約も急増したため、倒産に繋がりました。
2022年5月:TEGOSHI BEAUTY SALON
「TEGOSHI BEAUTY SALON」は手越裕也さんがプロデュースしていた脱毛サロンです。2022年に閉店・撤退することになりました。
閉店することになった理由としては、継続的な顧客の獲得ができなかった点が挙げられます。手越さんは発信力があり人気も高いため、開業時の集客は順調でした。しかし、話題が落ち着いてきたタイミングでの集客が行えなかったと考えられます。
もう1つの理由として、スタッフや従業員から反発があったと言われています。スタッフの多くは手越さんの脱毛サロンで働けることをモチベーションとしていました。しかし、実際には提携していた美容サロンである「エストラボ」への出向命令を受けて、TEGOSHI BEAUTY SALONでは働けないという事例が多発していました。
その結果、オープン時に36人いた従業員は2021年の時点で半分程度に減ってしまっていたようです。従業員不足による経営難も倒産した1つの要因といえるでしょう。
2022年5月:AmSALON
「AmSALON」は俳優の新田真剣佑さんがプロデュースしていた脱毛サロンです。2022年の5月に事業統合に伴い、閉店することになりました。
倒産した具体的な理由は明らかになっていません。しかし、2021年に開業して閉店までの期間が短いことから、初期の顧客獲得ができなかったのが原因と考えられています。
2022年8月:脱毛ラボ
「脱毛ラボ」はセドナエンタープライズが運営していた脱毛サロンで、全国に80店舗以上存在していました。2017年には75億円を超える売上をあげましたが、2022年の8月に倒産してしまいました。
脱毛ラボが倒産した大きな理由として、新型コロナウイルスの影響が挙げられます。2020年から新型コロナウイルスの感染拡大が始まり、緊急事態宣言に伴う営業自粛が各業界で行われました。脱毛ラボも全店休業という対応を行ったため、大きな損失に繋がりました。
そのうえで脱毛ラボは膨大な広告費を使用したため、資金繰りが悪化し、倒産に繋がったと考えられています。
2022年9月:キレイモ(事業譲渡)
「キレイモ」は株式会社ヴィエリスが運営している女性専用脱毛サロンであり、2022年9月に半数の店舗をGFA株式会社に譲渡しました。そのため、キレイモの一部店舗は現在も株式会社ヴィエリス運営のもと、営業を行っています。
譲渡が行われた理由は、新型コロナウイルスによる経営悪化によって資金繰りが悪化し、従業員への給与の支払いや顧客への返金が遅れたからです。譲渡益によってある程度は返金対応が行えましたが、まだ完了してはいません。現在も返金対応は続いている状況です。
2023円4月:ウルフクリニック(事業停止)
「ウルフクリニック」は(株)TBIが運営していた医療脱毛サロンです。2023年4月に突如クリニック全店を休業し、2023年9月に破産申請が行われました。
ウルフクリニックが事業停止した理由としては、クリニック開業時の投資負担が重く、資金繰りが圧迫していたからといわれています。新規顧客からの入金を頼りに経営を続ける自転車操業状態になり、事業を続けられなくなった結果、事業停止に繋がりました。
2023年9月:シースリー
「シースリー」は株式会社ビューティースリーが運営していた女性向けの脱毛サロンです。2023年9月に倒産しました。
シースリーが破産した理由としては、広告費や固定費の増加が挙げられます。シースリーは多数の芸能人を広告に利用しており、広告費は膨大であったと考えられます。さらに店舗も増やし続けていたため、固定費も大幅に増加してしまいました。
シースリーは通い放題プランを利用する方が多く、利用者が増えたとしても継続的な利益が獲得できないというビジネスモデルだったのも倒産に繋がった要因といえるでしょう。
2023年12月:銀座カラー
「銀座カラー」は株式会社エム・シーネットワークスジャパンが運営している脱毛サロンです。2023年12月に倒産しました。
倒産の理由は新型コロナウイルスの影響による経営悪化とされています。2021年4月期には11億円もの赤字を計上しており、債務超過となっていました。新型コロナウイルスの影響が収まった後も経営状況の改善には至らず、倒産する結果となりました。
利用している脱毛サロンが倒産するとどうなる?
もし、現在利用している脱毛サロンが倒産するとどうなるか気になっている方は多いのではないでしょうか。
都度払いの場合は、大きな問題はありません。施術は途中で終わってしまいますが、別の脱毛サロンを利用して対応できます。前払いをしている場合は、残っている施術回数の分だけ返金を受けられます。しかし、実際には相手に返済能力がなく、返金されないケースが多いです。
例えば、ウルフクリニックの場合はほとんどの方に返金が行われなかったため、法律事務所が集団訴訟を行いました。現在も裁判は続いていますが、返金が行われる可能性は低いと考えられています。
倒産によるトラブルを回避するためには、なるべく都度払いで脱毛サロンを利用することが重要です。それが難しい場合は、倒産リスクの少ない経営が安定している脱毛サロンを利用しましょう。
大手脱毛サロンの倒産は多い!
倒産した大手脱毛サロンの数は非常に多いです。理由も様々であり、現在の経営状況に問題がない脱毛サロンも倒産してしまう可能性があります。
脱毛サロンを利用する際には、倒産した際のリスクについても考えておきましょう。高額のプランを契約する場合には、より一層注意する必要があります。
この記事の執筆者
業務用脱毛機器アカデミー編集部
業務用脱毛機器アカデミーは、脱毛サロンの新規開業や脱毛機器の買い替えを検討しているサロンオーナー様に役立つ情報をご紹介するWebサイトです。元脱毛機器メーカー営業や脱毛サロンオーナーをはじめとする美容のプロたちが厳選した「本当に売上UPに繋がる」脱毛機器を徹底比較してランキング形式で掲載しています。
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